Rubykaigi 2023 参加報告

5月11日から13日にかけて松本で開かれた Rubykaigi 2023 に一般参加者として参加しました。

著者の私は day 2, day 3 の2日間参加しました。参加費用・交通費・宿泊費は会社負担でした。 他の開発部メンバーは 4日間、3日間、2日間などまちまちです。サーバーサイド全員が留守にならないように調整しました。

久しぶりのオフラインイベント

行きは1時間早く仕事を終え、立川駅から松本駅まで特急「あずさ」に乗る予定でしたが、立川駅までの路線で線路に人が立ち入った影響で間に合うかはらはらしました。

あずさ車内では研鑽Rubyプログラミングを読んで気分を盛り上げていくつもりでしたが、電車の揺れに細かい文字を追うのをあきらめ。

夜遅い松本駅は出張帰りのスーツケースを引く人もちらほら。駅前のコンビニで食事を買おうとするとおにぎり・お弁当コーナーは売り切れ。ホテルに向かうと、飲み屋街は帰宅するお客さんを見送る時間でした。(地方の夜は早い)

2日目(12日)と 3日目(13日)の感想

型推論・型検査と開発体験の向上がホットなトピックでした。Visual Studio CODE + 型推論全部のせだと Ruby とは思えない開発環境になりそうです。

YJIT のマージに用意周到な戦略が取られていた話は力の入り方が伝わってきました。とにかく計測する戦略。本当に速くなりそうですね。自社のプロダクトも早く YJIT on にできるようにしたい。

QUIC 実装を Python からポーティングした話は苦労した点もよくわかり、ぜひ WIDE や研究者が QUIC の研究に活用してほしいなと思いました。

ruby の debugger を書く話が印象に残りました。

2年以上英語でしゃべってなかったのですが、Rubykaigi 聴講中に英語ヒアリング力がトレーニングされ、細かいジョーク以外は大筋話をおえてほっとしました。 なお、私の英語力は中学生英語程度です。自転車とネットワークの話をするときだけ単語力でブーストされます。

ブース

会社としてブース出店できるスポンサーになり、業界内で会社の知名度を上げようと計画していたのですが、まずは何をやったらいいのかを見てきました。各社みなさん工夫されていてエンジニアが時間を割いておもしろいことをしているブースが多かったです。ポスターセッション+コーヒー提供ていどでは興味を持ってもらえないなとわかったのは収穫です。来年、なにをやりましょうか。

全体の感想

おもしろかった。スピーカーの皆さんの着目している方向もおもしろかった。

若い方からは内容が難しいとの感想も聞いたのですが、振り返りの会などで解説しあって理解を深めることができるといいのかなと思います。

その場で盛り上がって、セッションの後で会話が始まったり PC を広げて相談が始まったりコードを書き出したり、 YJIT の話を聞いて Rubykaigi 中に勢いで本番環境を Ruby 3.2 + YJIT on へ移行したり、そういうきっかけになるのがよいと思います。

録画を見ようと思っているセッション